ソフトウェア開発現場では様々な問題が発生します。
特に要求仕様に関わる以下のような問題が発生すると、結果的に作り途中や作り終わった後に作り直しや変更、追加の手戻りが起こります。
- 要求、仕様の認識間違い
 - 仕様のモレ
 - 設計・実装工程での(暗黙の)仕様化作業(=“ながら”作業)
 - “ながら”作業により設計書、ソースにのみ表現される仕様の存在
 
これら要求仕様に関わる問題が発生する要因は、
  「要求が上流工程で適切に仕様化(仕様の文書化)されない」
です。
開発上流工程のソフトウェア要求分析で要求と仕様を整理して書くためのUSDM(Universal Specification Description Manner)という手法があります。
USDMでは、要求と仕様の記述手法と要求仕様文書自体の構成のガイドが提供されます。
USDMをマスターし、導入することで、次に挙げる効果を組織にもたらし、課題発生の要因を取り除くことが出来ます。
効果:
- 認識間違い・モレを防止する
 - 要求が整理され、認識間違いをおこしにくい要求、仕様が書ける
 - 仕様のモレが見つけやすく、結果として仕様の網羅性が向上した要求仕様文書が書ける
 - 仕様から設計へスムーズにつなぐ
 - モレのない仕様をスムーズに設計につなげられるようになる
 - 成果物品質と作業効率が向上する
 - 結果的に、自然に要求分析活動が行われ、要求仕様文書の品質が向上する
 - 結果的に、設計・実装工程の“ながら”作業や手戻りによる工数が相当程度削減できる